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年収1300万円製薬会社メディカルドクターの給与明細

目次

年収1300万円製薬会社メディカルドクターの給与明細

年収1300万円製薬会社メディカルドクターのプロフィール

①年齢、医師何年目か?:

年齢不詳、医師15-20年目

②性別:

男性

③診療科、役職:

日系製薬会社メディカルドクター

④医師関係の保有資格(専門医など):

内科専門医

⑤開業医or勤務医orその他(産業医など):

勤務医

⑥年収(給与明細時点での税・ボーナス込み年収):

1300万円

⑦労働時間(週何日、1日何時間)と日直・当直回数(月平均):

週4日、1日8時間。当直はないが、夜の米国との会議が平均週1回ある。

⑧残業時間(月平均)、残業代は出るか?:

月10時間ほど。22時以降の会議では残業代が出ます。

⑨伝えたいこと:

新薬に関わるということは、サイエンスの面でも面白いですし、広い意味で患者さんに貢献できる面白い仕事だと思います。

 

年収1300万円製薬会社メディカルドクターに質問してみた

①なぜ日系製薬会社メディカルドクターになった?きっかけは?:

アメリカ留学時代にアメリカでは医師のキャリアとして製薬会社があると知りました。別の研究室の教授で、教授職を辞めて製薬会社に転職したという方もいました。自分の研究室の教授は、患者団体と一緒になって政府や製薬会社を動かすという社会活動に熱心な方でした。帰国後に、子供の誕生・年齢の節目・教授の退官といったキャリアの分岐点を迎えたときにそのことを思い出し、製薬会社に転職しました。

②これまでの経歴は?:

大学卒業後、大学病院で初期研修、関連病院で後期研修後、5年目で大学院入学。院卒業後・10年目から1年半アメリカの研究室に留学。帰国後に大学の助教となりましたが、教授の退官を契機に、製薬会社に転職しました。

③1日の仕事の流れと仕事内容は?:

現在はテレワークが中心です。9-17時の間は、社内のチームでの会議、各種資料のレビュー、大学教授など外部の専門家との議論などを行っています。夜に米国との会議もあります。子供の習い事の送迎などもありますが、家庭の事情は最大限配慮されるので15時16時頃から休憩(送迎)を挟むなど、ライフワークバランスは良いです。

④日系製薬会社メディカルドクターとしてやりがいを感じる瞬間はどんな時?:

新薬発売前のほとんど誰も知らない時期からその薬剤について詳しくなりますし、新薬発売から普及までのエキサイティングな経験をできます。自分の担当した製品が多くの患者さんに届いていたり、高い評価を受けていたりするとやりがいを感じます。

⑤将来の夢や目標はある?:

ある医薬品を担当し数年経って製品が成熟・普及すると仕事がなくなります。そうなると、自社内で別の新しい開発品の担当になるか、開発品がなければ他社に転職するか、自社内で製品ではなく〇〇疾患領域の全体を担当する管理職へ出世を目指すか、の分岐点に差し掛かります。私はあまり管理職に向かないように思っているので、しばらくしたら他社に転職するかもしれません。

⑥製薬会社のメディカルドクターって、どんな仕事をしている?:

製薬会社で医師が働く職種として1.メディカルアフェアーズ(MA)、2.開発、3.ファーマコビジランス(PV、医薬品安全性監視)があります。

私は1.メディカルアフェアーズ(MA)を行っています。

MAは医薬品の適正使用のために、自分の担当する疾患領域・製品に関連して、適正使用に必要なギャップの同定やそれを埋めるための臨床研究/非臨床研究に関する支援、新薬の臨床上の位置づけなどを外部専門家と議論を行います。新薬適正使用のための課題の同定と解決のための計画(メディカルプラン)の策定という戦略業務とその実行を行います。

⑦メディカルドクターは、論文を読む力、英語力、プレゼン力が必要らしいですが、実際にそういった能力は必要?:

英語の読み書きは当然、話すことが重視されます。国内の営業さん(MR)が入る全体会議では通訳が入ることもありますが、ほとんどは通訳なしですし、1対1で英語で交渉が必要なことも多いです。製薬医師の採用活動も、募集要項が英語で書かれていたり、転職エージェントも外国人を使って、英語で交渉できるかどうかを見られています。

⑧仕事内容は、新薬研究に関する企画立案や世界中の論文の検索とその内容の検討、研究データから臨床応用への検討、治験データの評価、新薬を売り出す際のプレゼンらしいですが、実際これを全部していた?:

製薬会社では、研究(基礎研究・非臨床研究)と開発(治験)とMA(戦略や市販後の臨床研究)は明確に切り分けられています。

製薬医師として創薬研究に関わることはまずありませんが、創薬段階で検討された基礎実験・動物実験のデータを解釈できる科学力は必要です。

治験データなども自分だけではなく、国内の社内PhD、米国の製薬医師、外部の教授と一緒に議論しながら評価していくことになります。

新薬発売の際の学会・Web講演会で製薬医師が登壇することもありますが、これは会社によります。一部の外資製薬会社でそのようなことを求められるようですが、自社では製薬医師が外部で登壇することはありません。

⑨製薬会社勤務なので、やはり福利厚生はいい?:

製薬業界は全般的に福利厚生は良いです。給与水準も比較的高く、家賃補助、カフェテリアプランなど。

⑩1社にメディカルドクターは何人くらいいる?同僚から色々教えてもらえる?:

会社とパイプラインによります。各社パイプラインに依存し、1製品に1人、もしくは1疾患領域に1人のMDがいるのが普通です。

またPVや開発に医師はいます。大学から製薬会社に転職する医師も、会社組織に合う・合わないがあり、2~3年で半数の医師は辞める・業界を去ると言われています。また転職も多い業界なので、業界内での人の入れ替わりもよくみられます。

国内で約300~500人ほどの製薬医師がいると聞いたことがありますが、社内でのネットワークだけでなく、業界内・製薬医師内のコミュニティ形成も比較的活発だと思います。

11.メディカルドクターに興味持ったらどこに相談したらいい?

近年は日本でもメディカルアフェアーズの製薬医師需要が高まり、また大学医局の閉塞感も相まって、製薬医師志望者が増えてきたように感じています。先輩に製薬医師がいればコンタクトを取る方法もありますし、医薬品開発能力促進機構(DDCP)という製薬医師同士の集まりや、お金が必要ですが大阪大・製薬医学会が主催しているPharmaTrain教育コースという講義を受けるのもありかと思います。

無料でできることとしては、転職エージェントにいろいろと話を聞いてみることでも情報は得られます。

12.どうやって求人は探せばいい?就職先の探し方・どの転職エージェントがオススメ?

基本的に履歴書は英語で作成する必要があります。自分のキャリアの洗い出しと、志望動機・やりたいことなどを見つめ直すためにまずは英語で履歴書を書くところから始めてみることをお勧めします。

関西か関東か、内資か外資か、MAか開発かPVか、領域へのこだわり(自分の専門科をしたい、Generalに幅広く仕事をしたい、など)によって絞り込みをしているようです。週1日の臨床バイトなど臨床を続けることを前提条件に含めると狭くなります。臨床はほぼできないと考えて、専門医維持のためにできないか相談するスタンス・出来たらラッキーぐらいなスタンスで条件交渉したほうが良いです。

日本語で求人情報や転職市場などの話を聞くのであれば自ら日経メディカルなどからアプローチして日本人エージェントに話を聞いてみるのもありだと思います。

他には、LinkedInに手厚くプロフィールを載せていると(もちろん英語で)、外国人エージェントからアプローチされてくることが多いです。

経験者であれば日本にこれから来るバイオベンチャーの求人など、非公開求人も来ます。

近年はWeb面談だけで転職エージェントとのやり取り、一次面接、二次面接、採用まで全て決まることが多いです。

13.医局との関係は?入社時の苦労ポイントは?

私は教授交代のタイミングで転職しました。同じ医局の先輩は、留学先で転職を活動して、転職が決まってから帰国したという方もいました。

「採用が決まって、教授に報告、反対されて転職できなかった。さらに教授がその製薬会社に対して反感を抱いて、製薬会社としては採用できない・教授とのトラブルというダブルで困った。」という話を聞いたことがあります。そのためか採用面接の間に、何度も「円満に医局を辞められるのか?」と問われます。製薬会社の組織は非常に大きく、役割も多岐に及びます。そのため自分の役割を認識して、チームメンバーの一人として他の専門家を尊重しながら働く必要があります。医療では「医師はリーダーとして上から他の専門職に指示する」ということに慣れているとギャップを感じるかもしれません。また、複雑で巨大な会社を動かすことに、面倒であると感じるか、やりがいを感じるかに分かれると思います。

14.製薬会社のメディカルドクターになって辛かったエピソードベスト3は?:

1位:開発失敗

自分が担当していた製品がPhase3試験が失敗し、発売できないことになり、会社として数百億円の損失を出したことがありました。

私は運よく社内の別の製品の担当に移ることができましたが、一緒に仕事をしていた仲間の多くは辞めていきました。

2位:英語

英語はできるほうだと思っていましたが、ビジネスで日常的に使うとなると、スピーキングなどが必要となり、言いたいことが英語で

出てこないというのはつらいです。しばらくすると慣れますが、それでも日本語で10言える内容が、英語だと5ぐらいしか表現できない

のでまだ辛いです。

3位:「何を言ったか」ではなく「誰が言ったか」

会社組織では時に「何を言ったか」ではなく「誰が言ったか」が重視されることがあります。明らかに過った内容でも、自分の意見より

大学教授の意見や、役員の意見や、米国の意見のほうが尊重されることはよくあります。

 

考察と感想

まずメディカルドクターというのは医師のキャリアとしてまだまだ浸透していないと思います。実際私の周りでは「メディカルドクター」という言葉すら出たことがありません。今回の取材がメディカルドクターという仕事の存在を広められたならば、それだけで価値があったと思います。英語や論文読解力といった+αの力が求められ、さまざまな人と関わる必要もあることから、かなり高いスキルがないと務まらない仕事だと感じました。一方でそれだけやりがいがある仕事だと思います。

個人的に衝撃だと感じたのが、「採用が決まって、教授に報告、反対されて転職できなかった。」というエピソードです。メディカルドクターに興味を持たれる医師は研究をしている方が多く、医局に属して大学病院に勤務している先生が多いと考えます。すると、辞める際に医局とのトラブルが予想されます。何度も「円満に医局を辞められるのか?」という質問があるのもなるほどなと思いました。

今回の取材は他では聞けない貴重な話が聞けました。メディカルドクターに興味がある方の参考になれば幸いです。

 

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