起業家

WEB問診事業を創業し、事業売却した医師に取材しました

目次

WEB問診事業を創業、事業売却した医師のプロフィール

①医師何年目か?(給与明細時点):

医師9年目

②性別:

男性

③診療科、役職:

内科、株式会社flixy代表取締役

④医師関係の保有資格(専門医など):

なし

⑤開業医or勤務医orその他(産業医など):

勤務医

⑥年収(給与明細時点での税・ボーナス込み年収):

会社役員報酬:1500万円

医師バイト:480万円

⑦労働時間(週何日、1日何時間)と日直・当直回数(月平均):

会社:週6日、不定期ですが平均して14時間/日くらい

医師バイト:週1日、1日8時間

⑧残業時間(月平均)、残業代は出るか?:

なし

⑨バイトをしているか?しているなら週何日、何のバイトをしてる?:

医師バイト:週1日、18時間。午前内科外来、午後訪問診療

 

WEB問診メルプを創業、事業売却した医師に質問してみた

1.なぜ起業家になった?きっかけはありますか?:

医学部4年生の時に医学部の同期が学生起業して、それに誘われて、会社のHP作成でプログラミングに触れたことがきっかけで、サービス開発したいと思うようになりました。

2.1日の仕事の流れと仕事内容は?:

7:00-8:00:朝7時起きて、国内外のIT関連のニュースチェックして、気になった話題をツイート

8:30-12:00:新規起業で進めているおしゃべりネコ型ロボットのハードウェア開発

12:00-12:30:ランチ

12:30-18:00:メルプとイシヤクのミーティング。その時々によるが、PdM(プロダクトマネージャー)としてサービスの方向性を決めてモックアップをデザインしたり、webマーケ施策を決めたりなど

18:00-20:00:保育園迎え〜子供の食事・風呂

20:00-24:00:国内外の企業のリサーチ・ハードウェアの開発など

3.起業家として最もやりがいを感じる瞬間は何ですか?:

サービスを使ったお客さんが喜んだ時

4.WEB問診メルプを開発した際、医療機関向けの営業どうやって行ったのか?:

医師バイトをしながら、1人で100件売るにはどうしたら良いかを考えた結果、インサイドセールスの手法に切り替えました。

具体的には、「問診」というキーワードでGoogle検索した際にメルプのサイトが出てくるように、WEB問診に関する記事を100記事書いてサイトに流入してもらい、問い合わせからオンライン商談してもらうように促しました。

2017年当時は、まだzoomやgoogle meetも知られていない時でしたので、オンラインミーティングの設定から説明して、商談しました。

5.WEB問診メルプをJMDCに売却した理由は何でしたか?事業売却はどうやってしたのか?:

自分が0→1タイプで、ユーザーがお金を払って満足して使っている状態(1を達成した状態)になると相対的に飽きてしまったからという点と、0→1と1→100のグロースで求められるスキルは異なるので、シナジーのある事業会社に売却してグロース施策を学んで、次の起業に活かしたいと思ったからです。

たまたま営業でつながりがすでにあった会社がありましたので、その会社を起点にJMDC含めて、売却可能性がありそうな会社数社に自ら声をかけました。

6.WEB問診メルプが現在1600病院に導入されているとのことですが、それによって医療業界にどのような影響を与えたと思いますか?:

コロナの影響もあったと思いますが、それまで新規開業の際は電子カルテは検討するけれども、WEB問診は知らないという先生方がほとんどでしたが、今は新規開業の時点からWEB問診を検討してくださる先生方が増えました。

7.あなたが開発した医師向け薬剤比較アプリ、イシヤクについて詳しく教えていただけますか?また、それが医師の仕事にどのように貢献していると考えていますか?:

イシヤクは、自分の外来での原体験から開発した医師向けのお薬比較アプリです。

今日の治療薬の辞書やアプリ版など、お薬の辞書はすでにあると思いますが、忙しい外来で、医師がパッと調べたい情報にアクセスできるアプリはまだないと感じていました。

そこで、医師目線で、同効薬間での薬の特徴や違い(Aという薬は最近適応拡大された or 力価はA>Bだなど)をパッとわかる薬剤比較アプリを開発しました。

8.ネコ型おしゃべりロボットの開発中とのことですが、それが完成したらどのような役割を果たすことを期待していますか?:

日常生活における、ちょっとした幸せを提供してくれる相棒のような存在を目指しています。

ネコ型おしゃべりロボットは、ベーシック版は、面白いフレーズを性格ごと方言ごとに、表情豊かな猫ちゃんが一方向で語りかけてくれます。

訪問診療をしていて、独居の高齢者の方で、体も不自由でテレビをつけっぱなしにしていて、「話し相手がいなくて寂しい・早く死にたい」と訴える方を多く見てきました。

最近は若者で独身の方も増えてきていますが、最後はコミュニケーションが人生の幸せで大事かなと思い、クスッと笑ったり突っ込んだりできるような面白いフレーズ(例:雨の日に限って、傘を家に忘れちゃうんだよね)を語りかけてくれる可愛くて憎たらしいロボットを開発しています。

9.あなたが今まで経験してきた起業の成功と失敗から学んだ最も重要な教訓は何ですか?:

起業で成功する上で一番重要なのは、自分がプロダクトを信じてやり切ること。

失敗から学んだ最も重要な教訓は、顧客の課題を絞り込まないまま見切り発車でプロダクトを開発すると、nice to have止まりでユーザーがお金を払うほどのプロダクトには昇華されずに、売れないままになってしまうこと。

10.医療業界で次に注目すべき技術トレンドは何だと思いますか?:

・DCT(分散型治験)

11.起業家になって辛かったエピソードベスト3は?:

1位:起業当初サービスが全く売れず、銀行残高が20万円で翌月のCTOの給与が払えなくなり、来月倒産のことばかり考えて夜眠れなかったこと

2位:サービスが売れてない間、周りは専門医過程に進んで着々とキャリアアップしているのを見て、自分は中途半端に何やってるんだろうと思ったこと

3位:新しく入った株主と方向性が合わずに、結局株の買い戻しを行ったこと

 

 

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